ヘテロなアクチン分子をもつアクチン繊維の運動






アクチンにIC3蛍光試薬を過剰に結合させたとき,アクチンは運動能力を失った.IC3はCy3の類似蛍光試薬であり,アミノ基を修飾する試薬である.アクチンに対してIC3が1:3以上で結合させたとき,運動は完全に抑制された.この過剰蛍光標識アクチン(IC3標識アクチン)のフラグメントと正常のアクチン(ローダミンファロイジン標識)のフラグメントを混合し,再結合させた繊維を調製した.この繊維の明るく見えるところは,過剰蛍光標識アクチンの部分で暗くみえるところは通常の標識アクチンの部分である.全繊維中の過剰蛍光標識アクチンの割合が増加すると共に,滑り速度は凸型の双曲線の関係で減少した.

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